平成30年度インフルエンザHAワクチン製造株が決まりました。

「インフルエンザシーズン」は、暦の上では36週から翌年の35週までの1年間です。9月になってからですね。
インフルエンザ予防の基本は、ワクチン接種です。平成30年度のインフルエンザHAワクチン製造株が、4月に決まりました。毎年、流行等を考慮して決定されます。
A型株
・A/シンガポール/GP1908/2015(IVR-180)(H1N1)pdm09:平成21年の新型インフルエンザ株です。今では季節型になっています。
・A/シンガポール/INFIMH-16-0019/2016(IVR-186)(H3N2)

B型株
・B/プーケット/3073/2013(山形系統)
・B/メリーランド/15/2016(NYMC BX-69A)(ビクトリア系統)

ワクチンの接種時期が来たら、是非インフルエンザワクチン接種をお願いします。日本でのインフルエンザワクチン接種率は、米国の報告では、有効性の低いインフルエンザワクチンでも、4割が接種することで感染者が2100万人減り、入院数が約13万人、死亡数がおよそ6万人減ると報告されています。ワクチンの有効性の程度より、ワクチンの接種率を上げる重要性を明らかにしています。
Pratha Sah, et.al:Optimizing the impact of low-efficacy influenza vaccines
PNAS May 15, 2018. 115 (20) 5151-5156.

加えて日頃から手洗い、うがいの励行も心がけましょう。マスクを正しく付けることも大切ですね。