軟膏やクリームはどのように塗ればいいの?

こんにちは、西長岡調剤薬局です。

乾燥する時期、紫外線の強い時期、季節の変わり目の時などは、いつもと肌環境が変わり、乾燥や炎症が起きやすくなります。

そんな時、病院・薬局でお薬をもらったり、ドラッグストアでお薬を購入すると思います。
なかなか塗り方まで教えてもらうことができず、勘違いされている方も多いので、今日は外用剤(軟膏やクリームなどのこと)の塗り方をお伝えします。

そもそも軟膏とクリームの違いは、一般的にはクリームにはが含まれていて、ときれいに混ざっていることです。軟膏にはは含まれていません。

クリームにはが含まれているため、伸びがよくべたつきが少ないため、使用感も良く、吸収されやすくなっています。ただし、汗などで流れやすくなっていたり、が多いため刺激があったりします。軟膏は、が多いためべたつきはありますが、保湿力が高く、クリームよりも刺激はすくなくなっています。(軟膏と書いてあっても、クリームである場合もあるようです)

そのため患部の状態、部位によって、軟膏やクリーム、または液体を使い分ける事があります。(液体は、クリームよりもが多く含まれています)

話を塗り方に戻しますが、塗り薬には「塗布」と「塗擦」とあります。多くの場合は擦りこまず、「塗布」します。これに対し、スキンケアに対する保湿剤や、筋肉痛に使用する消炎鎮痛剤では擦りもむように塗ります。ただし、強く擦りこむと皮膚にダメージを与えてしまうので、やさしく繰り返し擦りこむようにしてください。
患部の状態によって塗り方が変わる場合もあるので、もらった薬が「塗布」なのか「塗擦」なのかは、薬をもらうときに薬剤師に確認してください。

文責:西長岡O2

参考文献:日本皮膚科学会 皮膚科Q&Aを参考に改変