新米パパ、赤ちゃんの食品アレルギーについて考える!

赤ちゃんと食品アレルギー
(↑リンゴをおいしそうに頬張る赤ちゃん)

COVID-19の感染拡大防止策として、
子育ての駅といった公共施設を始め、図書館やキッズスペース、
公園などが利用できなくなってきている今日この頃……

動き盛りの赤ちゃんを持つ親である身としては
おうち遊びだけでは厳しくなってきました。
どこのご家庭も同じ悩みを持っていることと思います。

一日も早く流行が終息するのを願ってやまない職員Yです。
お久しぶりの「新米パパ」シリーズ更新です。

最近ウチの赤ちゃんは「ナンダ!ナンダ!」と指差しながら
やたらと大人の食べているものを欲しがり、
「まだダメ!」と叱られ大泣きするまでがパターン化しています。

離乳食も完了期に差し掛かると、
ついつい大人と同じものを赤ちゃんに与えたくなってしまうので、
1日3食の献立を考えることに難儀している方も多いのではないでしょうか。

離乳食の献立で気を遣うことといえば?
栄養価はもちろんですが、
うっかり食べると命を脅かすリスクがあるアレにご注意……

そう、今回のお題は「食物アレルギー」です。

乳児の食物アレルギーで注意しなくてはいけない代表格が、
卵、牛乳、小麦の3種類になります。(言わずもがな、でしょうか……)
もう少し成長すると甲殻類やナッツ類、そばなども気を付けなくてはいけません。

さいわい、ウチの赤ちゃんには上記主要3品目のアレルギーは
「今のところ」出ていません。
火を通した卵白、卵黄は大丈夫ですが、生卵が心配です。
幼少期の私はたまごかけご飯を食べると必ず蕁麻疹が出ていましたので……

食物アレルギーと一口に言っても、症状は様々です。
おもな症状はご存知、湿疹や蕁麻疹などの皮膚症状です。

そのほかに、
・おなかが痛くなる、嘔吐や下痢などの消化器症状
・咳が止まらない、喘息発作などの呼吸器症状
・口の中がイガイガ、ピリピリするといった口腔粘膜症状
があります。

食物アレルギーで最も恐ろしい症状がアナフィラキシーショックです。
意識がもうろうとし、血圧低下が起こります。

消化器症状や皮膚症状は食中毒や食物不耐症でも起こることがあるので、
食物アレルギーと間違えてしまうことがあります。

うちの赤ちゃんはヨーグルトといった乳製品を食べると
おなかが緩くなったりするので乳糖不耐症かもしれません。
私の父がそうなので、可能性はあります。

食物アレルギーは食後2時間以内に症状が出る「即時型」がほとんどですが、
数時間たってから症状が現れる「遅行型」もあります。

食物アレルギーかな?と思ったら、まずは小児科に相談してみましょう。
食物経口負荷試験を行いアレルゲンを特定してもらいます。
その後は原則としてアレルゲンが含まれる食物
を摂取しないよう食物除去に努めます。
食物に含有されるアレルギー物質の表示義務が課されて十数年経ちますが、
外食するとうっかり誤食のリスクがありますので気をつけたいですね。

誤って食した場合は抗アレルギー薬やステロイドの塗り薬等で対処します。
症状がひどい場合は、アナフィラキシーショック対策として
アドレナリンの自己注射製剤を常備する必要があります。

そんな食品アレルギーですが、
実は乳児のうちから食物アレルギーに発症した場合、
3歳ころまでに5割、小学校に入学するころには8~9割の人が
治る(耐性を獲得する)
といわれています。

私も幼少期アトピー性皮膚炎を患っていて、
前述のとおり食物アレルギーもありましたが
成人して今はすっかり元気に過ごしております。

定期的に食物経口負荷試験を行い、
どの程度までなら摂取して良いのか
ボーダーラインをはっきりしておくことが肝要と考えます。

さて、もう少しでゴールデンウィークですね。
外出自粛の状況下、いつもと異なる大型連休の
過ごし方を思案しなければなりません。

楽しい休日の最中、前述の食物アレルギーが疑われる症状や
突然の体調不良に見舞われた場合の相談先をご紹介します。

夜間の救急医療相談

受診すべきか迷った際は
「#8000」で携帯からもつながる
子ども医療電話に問い合わせてみましょう。

連休前には毎度アナウンスさせていただいていますが、
相談できる場所があることを知っているだけでも心強いものです。

当薬局では薬の話題はもちろん、健康相談などについても
受け付けておりますのでお気軽にお問い合わせくださいね。

それでは、感染予防に配慮しつつ、
皆様有意義な連休をお過ごし下さいね。

(文責:我が子の成長を静かに見守る職員Y)